それはズバリ『課題の分離』をすることです。
誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結果を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えてください。
「嫌われる勇気」 岸見一郎・古賀史健著
例えば、
子どもが朝起きない→遅刻して罰の悪い思いをするのは子ども→子どもの問題→起こさない
子どもが勉強をしない→勉強をしなくて困るのは子ども→子どもの問題→ガミガミ言って無理やりやらせようとしない
夫が洗濯物をしまわない→シワシワになった服を着るのは夫→夫の問題→私はしまわない
という具合です。
ここで注意をしておかなければならないのは、『課題の分離』と『放任の状態に置くこと』は違うということです。
放任とは、その人が何をしているのか知らない、知ろうともしない態度です。そうではなく、その人が何をしているのか知った上で見守ること。勉強のことに対しては、それが子どもの問題と伝えた上で、もしつまづいた時にはいつでも助けるよと伝えておくことです。例え親だからといっても、頼まれてもいないのに「その子のためを思って」と強要してはいけません。
そしてこれは私の個人的な考えですが、もし他人の課題と思われるようなことを自分で解決しようとするときは、「本当は嫌だけどやらなければならないからやる」のではなく、「自分がやりたいからやる」と意識するようにしています。
例えば、
子どもが毎日使う水着を洗濯に出すのを忘れて疲れて寝てしまった→水着が洗濯されてなくて困るのは子ども→子どもの問題→水着は洗わない
となるところを、
明日もいつもの水着で泳ぐ子どもを応援したい→水着がなくてガッカリした子どもを想像すると自分が悲しい→自分の問題→水着を洗う
というような解釈をするときもあります。
部屋が散らかっていてイライラしそうな状況も同じような発想で、自分が散らかしたわけではないけど自分が気持ちよく過ごしたいから片付ける、と考えます。
他人の課題に踏み込むことをやめるだけで、様々な問題に巻き込まれず、不要な悩みやストレスから解放されます。すると時間と心に余裕が生まれ、マルチタスクを笑顔で乗りきることも可能になります。しばしば『無責任』とか『冷たい人』ととられることもありますが、そうではありません。他人に「良かれと思って」を押し付けることで、後に反発を受けることを免れないと思います。そしてこの考え方は、『自分の人生を変えることができるのは自分だけ』というとても大切な概念につながっています。
課題の分離ができるようになるには時間がかかるかもしれません。書いている私も最初からうまくできたわけではなく、失敗を何度も何度も繰り返してきました。そしてそんなたくさんの失敗から学んだ私の課題。それはとてもシンプル。
『子どもを、そして夫を信じること』
これだけです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
子どもも自分も好きになる
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