AP講座では、最後の章で家族での話し合いについて学びます。
APの中で強調されているテーマの一つは、自分の意見を言えるように子どもを育てることです。民主的社会において言論の自由が基礎になっているように、民主的な家族は皆に自由を与えなくてはいけません。
しかしそれは、「いつもやりたいようにやれる」という意味ではなくて「自分の言いたいことが言える機会がある」という意味です。親子間の尊敬に満ちた議論は、お互いの考えに影響を及ぼし合います。議論を通して子どもは自分の意見や声は影響力があると知り、それが協力や責任につながります。また怒りや反抗心が起こる可能性もあります。
Active Parenting より良い親子関係講座 マイケルポプキン著
テキストでは親子関係についての文になっていますが、上記の内容はパートナーとの関係においても同じことが言えます。
生活を共にするパートナー(夫に限らず、自分の親や兄弟の場合も)とは意識的に話し合いの時間を持ち、共通のゴールを目指す話題については、お互いの意見が食い違ってこじれてしまう前に、方向性をしっかり確認しておくことが大切です。毎日の生活を共にしているからといって、たとえパートナーでも自分とは違う一人の人間です。お互いに尊敬しあい、平等の立場であることを忘れないこと。分かっていて当たり前ではなく、意見が一致しているとは限らないという前提で捉えておくのがいいとさえ思います。
そこで私たち夫婦は、意識して二人だけの時間を作るようにしています。
最近は家業がとても忙しく、夫が料理の腕を振るうこともままなりません。仕事の忙しさからくる大人の余裕のなさが家族へ伝染してしまう可能性もあります。そんな状況になる前に、子どもたちにお留守番の協力をお願いして、夫婦二人で出かけるのです。時にはおしゃれなお店を予約したり、はたまた行きつけの居酒屋だったり。昨日は以前から気になっていた一駅向こうの居酒屋に行ってきました。
『忙しい時に子どもたちを置いてあえて出かけなくても。』なんて思われるかもしれませんが、忙しいからこそ大切な時間だと思います。その理由はこうです。
新学期も始まり、新しい学校、学級で頑張っている子どもたちへ励ましのエネルギーを使いたい!
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でも自分の持っているエネルギーには限りがある。
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パートナーとの関係にはエネルギーを注がなくていいように、あらかじめこじれないための対策をしておく。
これってまさにアクティブ・ペアレンティング(AP)ならぬ、アクティブ・パートナーシップ(AP)ですよね!
人生100年時代。子育て期よりも長く続くパートナーとの時間をどう生きるかは、人生を楽しむ上で大変重要な問題になってきます。
AP講座を通して、そんなことも伝えていけたらなぁ〜なんて、忙しい中でもワクワクが止まらない日々です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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