成人の日に

人間とは常に人間になりつつある存在だ
かつて教えられたその言葉が
しこりのように胸の奥に残っている
成人とは人に成ること もしそうなら
私たちはみな日々成人の日を生きている
完全な人間はどこにもいない
人間とは何かを知りつくしている者もいない
だからみな問いかけるのだ
人間とはいったい何かを
そしてみな答えているのだ その問いに
毎日のささやかな行動で


人は人を傷つける 人は人を慰める
人は人を恐れ 人は人を求める
子どもと大人の区別がどこにあるのか
子どもは生まれたときから小さなおとな
おとなは一生大きな子ども


どんな美しい記念の晴れ着も
どんな華やかなお祝いの花束も
それだけではきみをおとなにはしてくれない
他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ
自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
でき上がったどんな権威にもしばられず
流れ動く多数の意見にまどわされず
とらわれぬこどもの魂で
いまあるものを組み直しつくりかえる
それこそがおとなへの始まり
永遠に終わらないおとなへの出発点
人間が人間になりつづけるための
苦しみと喜びの方法論だ

「成人の日に」谷川俊太郎

4月1日から18歳が成人となりましたね。

ある意味で『成人の日』

そこで、大好きな詩を紹介しました。

子どもは生まれたときから小さなおとな
おとなは一生大きな子ども

私も子どもを産む前から同じような感覚を持っていました。

『子どもは小さな人間』

どちらかというと子どもが苦手だった私。だから自分の子どもにも「子どもだから」という理由はあまり使ってなかったように思います。

子どもがしゃべり出す前からきちんと言葉で伝えていたし、子どもでも自分の考えを持つことを大事にしてきました。

大人ってなんだろう

子どもと過ごしていると、大人だからという理由だけで子どもを軽く扱ったり、偉そうな態度を取ったりする人が多いことに気付かされます。そして同時に、大人ってなんだろうと考えさせられます。

皆さんの考える『大人』ってなんですか?

ずっと人間でいたい

私はずっと人間でありたいと思っています。

大人でも子どもでもない人間。

『大人だから』とか『お母さんだから』とか『部下がいるから』とか
そんな見方を手放してひとりの人間として生きたいと思っています。

だってそんな価値観はつまるところ他人軸が作り上げたもの。

完全な人間はどこにもいないんですから、自分軸で、自分の価値観で生きればいいんです。

そしていつも思うことは

大切なことは多くない。

いたってシンプルだということ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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