成人に寄せて

本日成人を迎えられた皆さん、おめでとうございます。

今日から何かが変わるわけではありませんが、この日を迎えられたことは本当に幸せなことだと思います。

私も親になって20年が経ちました。

超難産だったこともあり、長男の出産直後は、生命誕生の喜びを感じたり親としての自覚を認識するというよりは、

『こんなに大変なのに、2人3人産むなんてすごい人たち!』

と、産院で出会うお母さん達を見るたびに尊敬の眼差しでした。

そんな私も、気づけば4人の母親。
今となってはたくさんの子どもに恵まれたことに、心から感謝しています。

長男の育児は、うまくいかないことばかりでした。

植物アレルギーに小児喘息、月に1回は高熱で夜も眠れず、何度となく入院。

夫婦でフルタイムの仕事をしていた私たちは、子どものこと、家のこと、仕事のことをどうやって回していたのか、全く思い出せません。とにかくその日をこなすことに追われていたのだと思います。

子どもとの関わり方もわからず、ヒステリックになることも多々。だから長男にはたくさん謝まりました。

「怒ってばっかりでごめんね。かーさん初めての子育てだから、わからないことばかりでね。一緒に成長させてね。」

謝ると、子どもは必ず許してくれました。

でも、許してくれるからといって決して慢心せずに、この子にとって必要な存在でいたいと心から思いました。

子育ては親育ち。本当にその通りだと思います。

成人祝いのかわりに
彼の大好きなNYへの旅を

長男は帰国せず成人式には参加できませんでしたが、同級生の晴れ姿を見ると微笑ましく、誇らしく感じます。

すでに親子というより人間同士の仲になりましたが、今の心地よい関係でお互い歳を重ねて行けたら、私はこれ以上幸せなことはありません。

遠い国にいる君へ。

おめでとう、そして、ありがとう。

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