ひとつの素晴らしい結果

今日は公立高校の受験日。この日のためにどれほどの時間を費やし、どれほどの努力を重ねられたのでしょうか。受験生の皆さん、そしてお父さんお母さん、先生方、お疲れ様でした。

目標に向かって健気に頑張る人の姿は、なんと素晴らしいのでしょう。今この瞬間を一生懸命に生きている生命を感じるだけで、こちらまでエネルギーをもらうような気がします。制服姿の子を見てはかつて受験生だった自分を重ねてみたり、送り迎えの親の姿には受験生の親の自分を重ねてみたり。勝手に共感力を働かせてしまいます。

受験には結果がつきものです。合格する人がいれば不合格の人もいる。結果は避けられない現実です。しかし、結果の受け止め方、感じ方は自分で選ぶことができます。結果によってその人が判断されるものではありません。しかも、高校受験は人生のまだまだ始まりの部分のごく一部です。これから続くであろう長い人生の中では、『物事の結果』より、『結果の受け止め方』の方が大切だと思います。

親元を離れてやがて1年になる次男
手紙には「写真を見てもらえばわかるけど楽しい生活を送ってるよ」と

先日『幸せのまわり道』という映画を見ました。アメリカの子ども向け番組の司会者として人気者だったフレッド・ロジャースをトム・ハンクスが演じる映画です。フレッド・ロジャースは「Mister Rogers’ Neighborhoot」(1968〜2001)という番組を通して、子どもたちに自分を肯定し自分らしく生きることを伝え続け、その心優しく礼儀正しいソフトな語り口調と視聴者への実直な態度で人気を博した人物です。

映画の中で、家庭に問題を抱える男性にロジャースが尋ねます。

ロジャース:「結婚何年目?」

男性:「8年目です。」

ロジャース:「ひとつの素晴らしい結果だね。」

私はその言葉に胸を打たれました。ひとつの素晴らしい結果。何十年も長く連れ添うことももちろんすごいことですが、連れ添った年数にかかわらず今日まで結婚生活を続けてきたことが素晴らしいことなんですよね。

受験生に置き換えれば、今日受験にチャレンジしたことがひとつの素晴らしい結果です。チャレンジできた自分に自信を持って、すばらしい結果をもたらした『自分っていいね』って、『あなたすごいね』って言ってあげてくださいね。

今日な私なら
「余っていたピーナツバターをちゃんと消費してえらいね」となりますw

暖かい風が春の気配を少しずつ運んできています。「風の時代」と言われても理系頭の私は内心「スピ系はちょっとね」なんて思っていましたが、私にも少しずつ風が吹いてきたような。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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