むかしむかし、あるおじいちゃんが世間の認識に反するような発言をしてしまいました。おじいちゃんは謝罪して撤回しましたが、最終的には今まで活躍してきた舞台から降りる決断をしましたとさ。
こんな話も珍しくない昨今。
そこでちょっと考えてみてください。
もしこんな状況が我が子に起こったとしたら、子どもが間違った行動をしてしまったらあなたはどう対応しますか。状況がかけ離れすぎてちょっと想像しづらいかもしれませんが。
言ってはいけないことを言った、失敗してしまったということが、その子自体の価値を判断する材料になっていませんか。悪い行動がイコール悪い子に結びついていたらそれは違います。
逆にいうと、良いことをしたからイコール良い子。それも違うという事です。こちらの方がわかりやすいでしょうか。
要するに、行動とその子の価値は別物。その子はその子のままで十分価値があると思いたいのです。
子どもの価値がその子の実績とは関係がないように、その子の誤りや失敗とも関係ありません。ですから「悪い子」というのは存在しません。ただ悪い行為があるのです。誰からも「悪い子だ」とレッテルを貼られてしまうと、その子は「自分は悪い子だ」と思い込むようになります。そして、悪い行為がその子には当然だと思われてしまいます。
より良い親子関係講座 マイケル・ポプキン著
〜中略〜
子どもは失敗することによって、これからしてはいけないことを知ります。これは明らかに有益な学習です。失敗や挫折を恐れている子どもや大人は、本当は自分の成長を遅らせているのです。
子どもが間違った行動を起こすのは、ただ知らなかったからかもしれないというところから考えてはどうでしょうか。人は失敗することから学ぶことができます。
小さい頃に失敗をたくさん経験したとしても、失敗した自分を周りに受け入れてもらえると、失敗することは悪いことではないという意識につながると思います。そうして失敗する自分も受け入れ、もう一度チャレンジする力を生み出すことにつながるのではないかと思います。
子どもが失敗しないように大人が先回りして接することが後にどんな状況を招くか。以前書いたブログにも少し関係しています。
だから失敗しても大丈夫。失敗したからといって、あなたの価値はかわらない。失敗を恐れないでもいいんだよ。
子どもにも自分にも、そう伝え続けていきたいと思います。
今では癒しのお菓子作り。『私はお菓子作りに向いていない』と思わずにここまでできるようになったのは、何度失敗しても嫌な顔をせずに材料を買い続けてくれた、母のおかげかもしれません。
最近のコメント