先日、友人のA子さんのサロンへ行った時のこと。
A子さんは、次男が0歳の時に保育園で出会ったお母さんです。
今は一人で美容室を開業しています。
居心地の良いサロンでの施術中、先日来店されたと言うお母さんの話になりました。小学6年生のお子さんをお持ちのそのお母さん、お子さんが中学受験をされるとのことで、毎日気の抜けない時間を過ごしてらっしゃるそうです。
そのお母さんが話されるには、
「うちの子、最近まで源頼朝も知らんかったとよ!」
と少々ご立腹の様子。それを聞いたA子さんは、
「源頼朝くらい知らんでも大丈夫よ。うちの子は坂本龍馬を知らんかったよ。」
と答えたそうです。
受験前のお母さんの心情、私も経験したのでわかります。
子どもの希望する学校へなんとしても合格してもらいたい、その一心で寝ても覚めても受験のことが頭から離れず、一緒に勉強したり模擬試験などの点数に一喜一憂してしまう。初めての受験となればなおさらです。それも全て子どものためを思ってのこと。
でもお母さん、そんなに頑張らなくても大丈夫です。合格したいと誰よりも思っているのはお子さんです。間違いありません。
アクティブペアレンティングのテキスト第4章には以下のように書かれています。
子どもの問題は子どものものです。親のものではありません。子どもが問題を抱えている場合、親は子どもの支援をしたり励ましたりはしますが、子どもの問題を奪ったりしてはいけません。子どもは自分自身の問題を自分で解決することによって、責任ある人間へと成長していきます。
「より良い親子関係講座」 マイケル ホプキン著
それに頑張っている子どもを癒してあげられるのは、学校の先生でも塾の先生でもなく、お母さんです。塾の先生の代わりはいても、お母さんの代わりはいません。日々勉強に追われているお子さんに対して、お母さんだけでもほっとできる場所であって欲しい。そして、そんなほっとできる場所があるからこそ人は頑張れるのではないでしょうか。それは大人も子どもも同じですよね。
頑張る受験生とそのお母さんたちへ、
「良い経験だったね。」
と笑える日が来ますように。
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