APを学ぼうと思ったきっかけ、それは長男の高校での出来事でした。
保育園、小学校、中学校と先生方にも恵まれ、その子自身を受け入れてもらえる環境で、ユーモアセンスを磨きながら成長してきました。
ところが、地元の高校へ入学して間もなく、そんな朗らかな息子から笑顔が消えました。
『行ってらっしゃい』
と声をかけても、無言で出ていく朝。でも、何かあれば自分から話してくれるだろうと思い、様子を伺っていました。
そんなことがしばらく続いたある日、高校から1本の電話。
『息子さんが登校されていません。』
職場から帰り家の近くを探すと、息子は近所のスーパーの椅子に座っていました。
自宅に連れて帰り何があったか尋ねると、高校の先生から耳を疑うような厳しい指導を受けていたことを話してくれました。
高校は義務教育ではないし無理して行かなくても良いんだよと、日頃から話していたものの、どうして今まで黙っていたのかと問いかけると、
『母さんたちには今までたくさん応援してもらって、希望の高校に進学したんだ。たくさん応援してもらったのに、学校行きたくないとか言えないよ。』
それから何度も学校との面談を重ねましたが、結局私たち家族の気持ちは伝わることはありませんでした。
最後は、学校へ行けなくなった息子を病人のように扱い、ひたすら保健室登校を勧める担任の先生。どうして学校へ行けなくなったのかを知ろうとする言動は、その時は見受けられませんでした。
ところが、今日を最後に転校するという日、規則で定められた面談をこなしていくうちに、
先生方から信じられない言葉がたくさん出てきたのです。
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